電子レンジから火柱が——わが家で本当にあった、ヒヤッとした話
毎日のように使っている電子レンジ。便利な家電の代表格ですが、先日わが家で「あと一歩で火事になるところだった」という出来事がありました。
備忘録も兼ねて、何が起きたのか、何がいけなかったのか、そして同じ失敗をしないために何に気をつけたらいいのかを、ここにまとめておこうと思います。ご家族と暮らしている方、特にご年配のご家族がいらっしゃるご家庭の参考になれば幸いです。
■ 焦げた匂いに気づいて、2階から駆け降りたら
その日、母はいつも通り、プラスチック容器にご飯を入れ、その容器をビニール袋に入れた状態で電子レンジで温めていました。本人いわく、「いつもこうしてるから大丈夫」とのこと。
しばらくして、2階にいた私の鼻に、何やら焦げたような匂いが漂ってきました。最初は気のせいかと思ったのですが、だんだんと強くなる匂いに「これは何かおかしい」と感じ、慌ててキッチンへ駆け降りると——
電子レンジの中で、火柱が上がっていたのです。
しかも、台所にいたはずの母は、そのことに全く気づいていませんでした。すぐに電源を抜き、扉を開けて消火。幸い大事には至りませんでしたが、もしあと数分気づくのが遅れていたら、と思うと、今でも背筋が寒くなります。
■ 何が原因だったのか
落ち着いてから、何がいけなかったのかを調べてみると、火柱の原因として2つの要素が思い当たりました。
ひとつは、プラスチック容器をビニール袋で包んでいたこと。 ビニール袋は熱に弱く、電子レンジの中で溶けてプラスチック容器に付着し、それが引火した可能性が高いそうです。さらに、ビニール袋で密閉した状態だったので、蒸気の逃げ場がなくなり、容器内の圧力が高まって破裂する危険もありました。
もうひとつは、プラスチック容器そのものを電子レンジで加熱していたこと。 「電子レンジ対応」と書かれた容器であっても、長時間の加熱や、油分・糖分の多い食品を温めると、容器が変形したり溶けたりすることがあります。溶け出したプラスチックが食品に付着すれば、それを口にしてしまう健康リスクもゼロではありません。
つまり今回は、「容器」と「包み方」の両方に問題があり、リスクがふたつ重なった結果、火柱という最悪に近い形で表に出てしまったわけです。
■ 同じ失敗を繰り返さないために
今回の一件で、電子レンジは「ボタンを押せば誰でも使える便利な家電」であると同時に、使い方を間違えると一瞬で火事につながる家電なのだと痛感しました。
これを機に、家族で改めて確認したルールを、ここにも書き出しておきます。
- 「電子レンジ対応」と明記された容器だけを使う。 それ以外の容器は、たとえ普段使いの食器であっても、レンジに入れない。
- ビニール袋・ラップでの密閉加熱は絶対にしない。 ラップを使うときも、必ず端を少し開けて蒸気の逃げ道を確保する。
- 長時間の連続加熱は避ける。 温まりが足りないときは、いったん止めて様子を見ながら、短く追加加熱する。
- 油分・糖分の多い食品はとくに注意。 カレー、揚げ物、煮物などは温度が上がりやすいので、耐熱ガラス容器に移してから温める。
- 加熱中は、その場を離れない。 ほんの数分のことなので、何かあったときにすぐ対処できるようにしておく。
- 庫内の汚れはこまめに掃除する。 飛び散った油や食品カスは、発火の引き金になる。
- 取扱説明書に一度目を通す。 機種ごとにクセや禁止事項があるので、新しいレンジを買ったタイミングで必ず確認しておく。
特にご年配の方は、「いつもこうしてきたから大丈夫」と思い込みがちです。でも、その「いつも」が、たまたま運よく事故にならずに済んできただけ、ということも、実はよくある話なのだと今回知りました。
「うちは大丈夫」と思っているご家庭ほど、ぜひ一度、電子レンジの使い方を家族みんなで見直してみてください。
——あの日の焦げた匂いを思い出すたびに、今でもぞっとします。同じヒヤッとを、誰にも経験してほしくない。そんな思いから、この体験を綴りました。
