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#89 ​『その「まだ大丈夫」、本当に大丈夫ですか?』 - 10年後の家族のための住まいの話。

#88(デザイン)では、デザインが日常をいかに心地よく変えるか、というお話をしました。

「ただいま」がホッとする家、そこで家族が笑顔で過ごす日常は、何物にも代えがたいものです。

​しかし、その大切な日常が、ふとした瞬間に脅かされるかもしれない「小さな危険」が、家の中には潜んでいます。

​それは、#76でお話ししたような、ほんのわずかな「段差」かもしれません。

あるいは、浴室や廊下の「寒さ」、階段の「手すりのなさ」かもしれません。

​「自分はまだ大丈夫」

「親も、まだ元気だから」

​そう思って、小さな「ヒヤッとした」瞬間を見過ごしていないでしょうか。

​特に、ご実家で暮らすご両親のことは、いつも心のどこかで気にかかっているかもしれません。

​「そろそろ手すりを付けたほうが…」

「冬のお風呂場が寒そうで心配だ…」

​そう思いながらも、「親がまだ早いと嫌がるかもしれない」「リフォームは大掛かりになるから」と、つい先延ばしにしてしまいがちです。

​そのお気持ち、よく分かります。

​しかし、#83(耐震)でお話しした「もしも」の備えと同じように、ご家族の安全のための備えは、「何かあってから」では遅いのです。

​私たちは、リフォームを「10年後も安心して暮らすため」の準備だと考えています。

​それは、必ずしも家全体を改修するような大掛かりなものである必要はありません。

例えば、

  • ​玄関や浴室、廊下に「手すりを一本」取り付けること。
  • ​つまずきやすい敷居の「段差をなくす」こと。
  • ​冬場のヒートショックを防ぐために、脱衣所や浴室に「暖房」を設置すること。

​こうした「小さな配慮」の積み重ねが、ご自身や大切なご家族の「もしも」を防ぎ、この先の10年、20年の「安心な日常」を守ることに繋がります。

#79(何から始めればいいの?)でもお伝えしたように、何が最適なのか分からなくても、全く心配いりません。

​「まだ早いかもしれないけど、少し心配で」

​そのお気持ちこそが、大切な第一歩です。

ご家族の安心のために、今できることは何か、一緒に考えてみませんか?